その理由として、かねてから指摘されているのが平野のファン層の広さだ。通常、20代のアイドルというと10代~20代のファンが中心となるが、平野の場合はそれに加えて30代~40代のファンが多く、それどころか50代以上のファンも珍しくない。

 平野は旧ジャニーズ時代に表紙を飾った雑誌を次々と完売させたことから「完売王」とも称されたが、40代向けの「美ST」(光文社)のような雑誌も売り切れ続出で激しい争奪戦となった。平野が「お姉様」たちのハートをガッチリつかんでいる証拠ともいえるだろう。

 10代~20代だとリップ程度であってもハイブランドを即買いというのは難しいだろうが、30代以上なら大きく購買力が上昇する。そういう意味では、平野とハイブランドの組み合わせは非常に相性がいいともいえそうだ。

 平野は年明けにルイ・ヴィトンとのパートナーシップを締結したことを報告しており、こちらも本格始動後にバカ売れ現象を巻き起こしそうな気配。アーティストとしてだけでなく、経済を動かす「完売王」としても注目を集めそうだ。