23年1月期の冬ドラマ

安藤サクラ主演『ブラッシュアップライフ』

 安藤サクラが民放連ドラ初主演を務めた『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)は、市役所に勤務する主人公が33歳で事故死したのを機に、人生を何度もやり直すタイムリープ系ヒューマンコメディ。平均世帯視聴率の全話平均は6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と今ひとつだったものの、「TVer」のお気に入り数は100万人を超えた。

 安藤のほか、夏帆、木南晴夏、松坂桃李、黒木華、染谷将太、水川あさみといった実力派俳優が勢ぞろいし、「先が気になる!」と評判だった同作。練りに練られたストーリーと、劇中に散りばめられた“さりげない笑い”が多くの支持を集め、脚本を手がけたバカリズムの大出世作となった。

井上真央主演『100万回 言えばよかった』

 TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された井上真央主演『100万回 言えばよかった』は、井上演じる美容院店長、佐藤健演じる洋食店のシェフ、松山ケンイチ演じる刑事が数奇な運命に翻弄されながらも、奇跡を起こそうとするファンタジーラブストーリー。

 放送開始直後は“純愛ドラマ”の印象が強かったが、次第にサスペンス要素が強まり、視聴者の間で犯人の考察が盛り上がった。

 井上にとって約5年半ぶりの民放連ドラ主演で、かつNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の安達奈緒子氏によるオリジナル作品である同作。放送前から注目が集まり、放送中は「TVer」では100万人以上のユーザーがお気に入り登録していた。