キムジョーンズのプロフィール【コラボ歴】
ここでキムジョーンズのプロフィールの中でも、どんなブランドとコラボレーションしてきたのか、そのコラボ歴に焦点を当ててみましょう。
コラボ①キムジョーンズ×GU
手の届きやすい価格帯でありながらも、常に旬のデザインを追求しているGUともキムジョーンズはコラボレーションしたことがあります。2018年9月から始まったGUとキムジョーンズのコラボレーション第三弾である「キムジョーンズ ジーユー プロダクション」も日本国内で大きな注目を浴びました。
この企画では2008年に休止したキムジョーンズ自身のブランド「キム・ジョーンズ(KIM JONES)」にて2006から2007年の秋冬に出したデザインをさらに進化させたラインを発売しました。
アメリカやアメリカン・ポップカルチャーのコンセプトをアップデートした遊び心のあるデザインは日本のファンにも評判だったようです。
コラボ②キムジョーンズ×ナイキ
キムジョーンズはナイキともコラボレーションしたことがあります。2016年の「AIR ZOOM LWP(エアズームLWP)」、2018年の「AIR MAX 360 HI(エアマックス 360 HI)」はともに大好評で、続く第三弾は日本におけるハイテクスニーカーブームの火付け役と言える「AIR MAX 95(エアマックス 95)」でした。
AIR MAX 95の最大の特徴と言える人体を表現したサイドパネルのレイヤー部分は、定番のグレーグラデーションを採用しつつも、アクセントとなるミシン目が入り、レースループの配置にはオリジナリティが光っていました。
ヒールサイドにはさりげなく「KIM JONES」のロゴが入り、随所に散らばった細かいギミックがナイキのアイコン的スニーカーに新たな解釈を与えています。
スニーカーだけでなく、NIKEロゴを大胆にあしらったスウェットやTシャツをはじめ、シアサッカーのようなストライプ柄を用いた、ロングコートやパンツなども展開していました。
コラボ③キムジョーンズ×ルイヴィトン
キムジョーンズは2011年にルイヴィトンのデザイナーに就任し、マサイチェックと呼ばれるデザインを発表しました。このマサイチェックは、ルイヴィトンに昔からあるダミエ柄をマサイ族をイメージしてアレンジしたもので、幼少期にアフリカで暮らしたこともあるキムジョーンズならではの感性が新鮮でした。
発売当初はあまりにも大胆なデザインで日本ではあまり人気は出なかったものの、元サッカー選手の中田英寿が雑誌のカバーで着用したことにより、爆発的な人気商品となりました。
マサイチェックの商品は10年たった今でも一部マニアの間では貴重な商品となっており、中古商品がリサイクルサイトやショップなどで高い価格で販売されています。流行に左右されない柄なので、今着ても新鮮なデザインです。気になる方は探してみるのもよいでしょう。
コラボ④ルイヴィトン×シュプリーム
2017年にルイヴィトンとシュプリームがコラボレーションした商品を出したのを覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。シュプリームはアメリカのニューヨークにて1994年に創業したファッションブランドで、スケートボード文化やヒップホップに影響を受けたアイテムがそろっていることで知られています。
一見イメージがかけ離れたルイヴィトンとシュプリームのコラボ商品のの立役者となったのがキムジョーンズです。シュプリームは、過去にルイヴィトンのパロディ商品を販売してルイヴィトンから訴えられたことがあります。
最高裁までいったものの、結局ルイヴィトン側からの訴え取り消しにより、シュプリームは難を逃れました。この時点でこの2社がコラボレーション商品を展開するとは誰も夢にも思っていなかったことでしょう。
しかしキムジョーンズの人脈とルイヴィトンのトップの心境の変化により、2017年にこの2社のコラボレーションが実現し、世界中の注目を浴びました。
日本ではYouTuberのヒカキンや三代目 j soul brothersの登坂広臣、今市隆二が愛用し、海外ではレディガガやジャスティンビーバーなどが愛用していることもでも有名になりました。
コラボ④ディオール×ナイキ
キムジョーンズは2020年にディオールとナイキのコラボレーションアイテム、エアジョーダン1ディオール( Air Jordan1 High OG Dior )を生み、話題を呼びました。サイドに施されたナイキのマーク内にディオールのロゴが光るこのアイテムは世界中から注目を浴び、2020年のスニーカー業界を騒がせました。
これまでAラインやYライン、ジグザグライン、パーティカルラインなど歴史に残るシルエットを生み出し、時代の先端を行くデザインを生み出してきたブランドの一つであるディオールと、スニーカーの定番ブランドであるナイキとのコラボレーションを企画したキムジョーンズの目の付け所はさすがです。
コラボ⑤ディオール×ステューシー
ステューシーというブランドをご存じの方もいるでしょう。ステューシー(Stüssy)はユースカルチャーから自然発生したブランドで、1980年代後半から1990年代初頭に掛けて、南カリフォルニアのサーフシーンから生まれたブランドです。
ステューシーはこれまでにあるようでなかった、新しいカジュアルウェアのルックとイデオロギーでアパレルの一大旋風を起こしました。
ディオールは2020年秋コレクションとしてショーン・ステューシーとのコラボレーションアイテムを発表しています。キム・ジョーンズが手掛けたシルエットに、カウンターカルチャーとサーフィンが交差した世界観を表現したショーン・ステューシーによるモチーフが巧みに組み合わさり、絶妙なデザインとなりました。
ちなみにステューシーはディオール以外に、ナイキやニューバランス、カシオなどといったブランドとコラボレーションをしたこともあります。
コラボ⑥ルイヴィトン×flagment design
ルイヴィトンは2016年4月にflagment designとのコラボ商品を発表しました。lafgment designは言わずと知れた、日本の裏原系ファッションの生みの親ともいえる藤原ヒロシが率いるデザイン集団です。
これまでリーバイスやナイキ、モンクレール、ネイバーフッド、グッドイナフなどといった有名ブランドと数多くのコラボレーションをしてきました。
藤原ヒロシとキムジョーンズはもともと知り合いだったということで、ルイヴィトンのデザイナーを務めるキムジョーンズとの話はスムーズに進んだようです。
ルイヴィトンとのコラボレーションは、ルイヴィトン史上初のダブルネームとなり、オープン当初、伊勢丹に設置されたポップアップストアに入るために4500人もの人が並んだそうです。
人気のあまり転売された商品も多く、定価34万円ぐらいのスタジアムジャケットが当時50万円で転売されたなど、社会的現象を引き起こしました。ユーズドアイテムでも、現在20万円ほどで売っているほどの大人気アイテムです。