キムジョーンズのプロフィール【来歴】
キムジョーンズの具体的なプロフィールについて確認してみます。キムジョーンズは Camberwell School of Artにてグラフィックと写真を学んだ後、Central Saint Martinsにてメンズファッションについて専攻し2002年に卒業しています。
在学中から才覚を表しており、卒業コレクションで発表したワードローブをジョンガリアーノが購入したという逸話もあります。そして自身の名前を冠したレーベル「キム ジョーンズ(KIM JONES)」を2003年に立ち上げました。
2004年:春夏ロンドンコレクションデビュー
2004年の春夏ロンドンコレクションで華やかなデビューを果たします。ロンドンコレクションデビュー後にイギリスのスポーツブランドであるアンブロとのコラボレーションによる、アンブロ・コントラスト・バイ・キム・ジョーンズ(UMBRO CONTRAST BY KIM JONES)を発表し注目を集めました。
この成功体験から、キムジョーンズは数々の有名ブランドとのコラボレーションを始めるのです。以後、どんなコラボレーションをしてきたのかチェックしてみましょう。
2005年:マルベリーとのコラボバッグ
2005年にはマルベリーとコラボレーションバッグを発売しました。マルベリーは1971年にイギリスで創業し、高級皮革を使ったバッグなどを中心にビジネスを展開しています。
英国ならではの美しいフォルムと機能性に優れたシンプルなデザインで、ヨーロッパを中心に根強いファンが多いブランドです。バッグだけでなくウェアもラインナップしています。
2008年:ダンヒルのデザイナー
キムジョーンズは2006年に英国ファッション協議会の「メンズウェア デザイナー オブ ザ イヤー(Menswear Designer Of The Year)」を受賞し、ファッション業界で大きな注目を浴びました。
そして2008年から2010年まで「ダンヒル(dunhill)」のクリエイティブディレクターを務め、メンズウェアとレザーアクセサリーのデザインを統括しています。
ダンヒルは1983年にイギリスで創業したファッションブランドで、スーツや時計、バッグ、アクセサリーまで幅広いビジネスを展開しており、ヨーロッパを中心にビジネスマンから厚い信頼を得ているブランドです。
日本では主にメンズ物を扱っている印象がありますが、レディース物もあります。老舗の高級ブランドのデザイン統括をしたということで、一流ブランドから一目置かれるデザイナーとしての地位を固めました。
2011年:ルイヴィトンのメンズデザイナー
2011年にパリの最高級ブランドである「ルイヴィトン(Louis Vuitton)」のメンズ部門のデザイナー、アーティスティック・ディレクターに就任しました。当時レディース部門の統括者は、マーク・ジェイコブスでキムジョーンズはルイヴィトンのレディース分野にはノータッチでした。
キムジョーンズはルイヴィトンにて、一流ブランドとは対極的な存在であるストリートブランド「Supreme」とのコラボを行うなど、大胆な発想でルイヴィトンの客層を大幅に広げました。しかしながら2018年1月の2018年秋冬シーズンをもって退任しました。
ちなみにキムジョーンズの後任には、ストリートクチュール系ブランドの代表格である「Off-White」のヴァージル・アブローが選任されています。
2011年が人生の転機に
この2011年のルイ・ヴィトンのアーティスティックディレクターへの就任が、キムジョーンズにとって大きな転機となった事は間違いありません。 キムジョーンズが行ったルイヴィトンでのコラボレーションは、ルイヴィトンのメンズ史上最も高い売り上げを記録し、輝かしい功績を残しました。
2018年:ディオールメンのデザイナー
ルイヴィトンを離れたキムジョーンズが次はどこを活躍の場に選ぶのかが注目されていましたが、2018年3月に「Dior HOMME(Dior Men)」の衣料とアクセサリー部門のアーティスティック・ディレクターに就任しました。ちなみに前任者はクリスヴァンアッシュでした。