■ヤーレンズ惜しかった、さや香に驚いた

編集S ヤーレンズも、『M-1』チャンピオンに手をかけましたね。「4-3」ですし、勝っても不思議じゃなかった。

新越谷 ヤーレンズは研鑽の賜物という感じですよね。磨き上げてきた。努力の方向性が間違ってなかったことがようやく証明されたわけで、本人たちも悔しさはあるだろうけど、安心したほうが大きいんじゃないかな。

編集S 売れるでしょうね。

新越谷 売れると思う。出井はネクスト芝大輔だし、楢原も今日でもう説明書ができちゃった感じしますし。こういう言い方はすごくよくないけど、あえて言っちゃいますけど、インディアンスが田渕のニンでやってる仕事は全部ヤーレンズに持ってかれてもおかしくない。あくまで例ですけど。

編集S なるほど、わかりやすい。新越谷さんはヤーレンズ優勝予想でしたよね。そろそろ手数とテンポに回帰する時期なんじゃないかという。井口が人間臭すぎたから、揺り戻しがくると。

新越谷 終わってみればそうですけど、まあ結果論ですよね。確かに令和ロマンとヤーレンズはそういうタイプだったけど、たまたま決勝メンバーに強い飛び道具がいなかっただけという話でもある。こういうスタイルだから勝てる、という話では全然なく、結局この日いちばん面白かった2組が優勝を争うことになったというだけだし、だからこそ『M-1』は楽しいんですよね。