アーツは本大会のゼネラルプロデューサーの大成敦氏と壇上に上がると、「みなさんこんにちは。キックボクシングはわたしの生きがいです」と日本語で挨拶をし、「ご存じのように私は長きにわたって日本で修行してきました。日本は第二の故郷です。日本の武道の精神や互いを尊重する心が好きで、日本でこの大会を開催できることを光栄に思います」と話す。アーツは現在、ヨーロッパと日本を往復しながら暮らしていることも明かし、「(東京の)品川に住んで1年ほどたちます。来年はさらに滞在が長くなるかもしれません」と笑顔を見せる。
新団体、新イベントの立ち上げについてもアーツは「キックボクシングの新団体を作るのが長年の私の夢でした。今日その夢が叶ってみなさんの前で発表できることがとても嬉しいです」と述べ、「この団体を偉大な団体にしていきたい。キックボクシングだけでなく、空手やムエタイの試合も取り入れていきたい」と意気込む。また、アーツは本大会について「レジェンド・ファイターのいるジムの若い選手たちをどんどん呼んで試合を組んでいきたい」とも述べ、「その後は世界中のチャンピオンたちも呼んで、『K-1』のような最強のトーナメントを組んでいきたい」と話す。
会見にはアーツの娘で、やはり格闘家のモンタナ・アーツも登壇。「自分に合った階級であれば試合をしてみたい」とモンタナも『レジェンド』へ参戦したい意向を持っていることを明かした。また、アーツは交流があるという朝倉未来率いる「BREAKING DOWN」のファイターについても「いい選手がいればオープンに戦えるような場を提供したい。武士道を持っていることが条件」と戦いの場を与えることを検討していることも紹介する。
大成氏は本大会について、「日本のリングに海外の強豪選手を連れてくる」ことや「格闘技界の未来を担うアマチュアの育成に力を入れる」など、2本の柱を立てて運営していくことを明言。第1回の『レジェンド』の開催が2024年3月24日に決まっていることも紹介し、「第1回目はアマチュアの選手を中心とした新人戦という形でスタートさせたい。その後6月に新人や魅力ある日本の選手、海外の選手を集めたビッグマッチを計画している」と話す。