(【2001-2004】/【2005-2007】)
■2008年 第8回大会
前年、スタイリッシュ&スマートなキングコングとトータルテンボスがヤカラに蹴散らされた反動か、この年はスタイリッシュなNON STYLEが栄冠を勝ち取った。敗者復活からはオードリー。ナイツの台頭もあって、ボケの手数がどうこう競技漫才が云々とみんな言い始めるようになったのも、このころだった。この年は名言が多かったので、言葉でまとめてみる。
・「お口チャックマンか!」
前年に続いてファイナルに進出したキングコングだが、どこか浮き足立っていた印象。特に「優勝できなかったら離婚」というわけのわからない公約を掲げた梶原雄太の様子が完全におかしい。その梶原につられたか、西野亮廣が唐突に「お口チャックマンか!」と叫び、8位で大会を終えた。
だが、7回出場してすべて準決勝以上、決勝3回はM-1戦士の中でも極めて優秀なもの。漫才師としての実力は間違いないコンビだった。
・「思てたんと違ぁ~う!」
7年連続7回目のファイナルとなった笑い飯。最終の敗者復活オードリーを残して暫定席3位に陣取っていたが、そのオードリーがトップに躍り出てファーストステージ敗退という結果に。
これを受けて西田幸司がカメラを見据え、「思てたんと違ぁ~う!」と絶叫。この年、笑い飯は優勝のみならず、翌年に向けて連覇を誓っていただけに、この一言はウケにウケた。
・「(自信が)なきゃ立ってないですよ、ここに」
長く不遇の時代を過ごしてきたオードリーが、ついに敗者復活からファイナルのステージに。審査員席には恩人である渡辺正行リーダーも待っている。スーパースター誕生のお膳立ては整っていた。
キレにキレるズレ漫才でファーストステージをトップ通過して最終決戦に臨んだが、なんかちょっと違う感じのネタを選んで、3組終了時には微妙な空気に。これはNON STYLEなんじゃないかな? と若林正恭と春日俊彰を含む国民全員が感じていたタイミングで、MCの今田耕司が春日に「自信は?」と振る。
「なきゃ立ってないですよ、ここに」
重ねて言うが、おそらく春日もこのとき、敗色濃厚であることを感じていたはずだ。この翌日から今日まで、春日はスーパースターであり続けている。