橋本まで巻き込まれている状況に対して、日本維新の会の藤田文武幹事長は20日の定例会見で、「今かなり(万博への)ネガティブな報道や言論が飛び交っていて、オリンピックの時と非常に似通ってきている。万博関連のドラマをやる橋本環奈さんまでめっちゃ叩かれているみたいな。ネット空間でね。かわいそうやなと思って。機運醸成の一つでいい話じゃないですか。でも、そうやって非難しちゃうって心苦しい」などと言及。同ドラマについて「機運醸成の一つ」と発言したことで波紋がさらに広がっている。

 ただ、当然ながらドラマが企画された段階では大阪・関西万博が「金食い万博」などと揶揄されるようになるとは思いもよらなかったとみられ、仕事としてオファーを受けただけの橋本にすればとばっちりだろう。作品自体は力が入っているようでデキ次第では評価が変わる可能性があるが、同じ国家的イベントに乗じたドラマとしては、東京オリンピックを意識した2019年のNHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』が全話平均で大河史上最低の視聴率となったという前例があり、『万博の太陽』も大コケが懸念される。

 橋本は大みそかのNHK『紅白歌合戦』で2年連続の司会を務め、来年は好評だった舞台『千と千尋の神隠し』の再演や5年ぶりとなる新作写真集のリリース、そして2024年後期のNHK朝の連続テレビ小説『おむすび』の主演という大仕事が控えている。賛否渦巻く『万博の太陽』が、大事な時期を迎える橋本の活動に影を落とすようなことにならなければいいが……。