さて、この『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)というドラマが何をやりたくて、どんな素性で、正体がなんなのかは前回のレビューでだいたい書いてしまいました。最終回を迎えて人物相関は混乱を極め、もはや誰が何を言っているのか、ほとんどわかりません。
わかる範囲で言えば、キャスターの中谷美紀が警察から引っ張った情報をもとに、麻薬取引現場にカメラを引き連れて突入し、生放送を敢行した場面。
「麻薬取引現場です!」と断言していますが、この人、まったく裏を取ってません。状況証拠だけで、一般人を「麻薬取引犯」として生放送に乗せてる。さんざん報道マンとしてのなんやらかんやらを説いてきたくせに、最後の最後で報道マンの原理原則を蔑ろにしている。しかもその状況で、キャスターのみならず局全体が「スクープだ!」と大はしゃぎしている。
真実を伝えることより、スクープを取ることが優先されている。はき違えている。まずはそういうことが起こりました。
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