その以前にも18年末には夢屋まさるの「パンケーキ食べたい」がプチ流行語になったし、17年末にはひょっこりはんが芸能界にひょっこり顔を出すきっかけにもなった。時代をさかのぼれば、ブルゾンちえみ、クマムシ、8.6秒バズーカー、日本エレキテル連合と、その年のバラエティ界を彩った芸人たちの名前がズラズラと並んでいる。

 そして、そのほとんどが「一発屋」と呼ばれる芸人たちだ。

 世間ではネガティブなイメージで語られることの多い「一発屋芸人」だが、その存在を「時代の栞」と例えた芸人がいる。ほかでもない、一発屋にくくられながら今年の吉本興業でもっとも営業の多かったコンビ・ジョイマンの高木晋哉だ。17日に『M-1』の公式YouTubeチャンネルで公開された『M-1ラジオ』で、マヂカルラブリーの野田クリスタルと語り合っている。

野田「俺はいたほうがいいと思う、一発屋芸人みたいなノリの芸人が各時代に存在するべきだと思うし」

高木「もう生まれないのよ」

野田「そのせいで、お笑いが今、なんの時代かわからないと思う。思い出せないっていうか、そのときの笑いを」