現在のお笑い界において、「おもしろ荘」は大きな役割を担っている。多くの芸人が『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)や『キングオブコント』(TBS系)などメジャーな賞レースをきっかけに売れていく中、芸歴数年で経験が浅く、荒削りな魅力しかない若手がブレークするための、ほとんど唯一の入り口となっているのだ。
前回大会で優勝したのは、ちゃんぴおんず。ピンクの衣装に身を包んだおじさん2人が「ちょんってすなよ」というフレーズを繰り返すという誰も見たことのないリズムネタで圧倒的な勝利を飾ると、さっそく年明けの情報番組やバラエティから引っ張りだこに。1年近くたった今でも、その勢いは衰えていない。
過去にも、「おもしろ荘」をきっかけにブレークを果たした芸人は枚挙にいとまがない。
20年大みそかには、ピン芸人・やす子が出演。3位と敗れたものの、その後の活躍は凄まじく、今年は295番組に出演(ニホンモニター調べ)するブレークぶり。ロケでの出演も多いことから、「やす子、働き過ぎでは?」と心配の声が方々から聞こえてくるほど多忙を極めている(そういう状況で『THE W』ファイナルまで上がったのは本当にすごい)。
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