『翔んで埼玉』シリーズは、フジテレビが製作委員会の中心になっており、プロデューサーは現役のフジ局員で監督の武内氏も同局出身。テレビ離れの影響もあって凋落が指摘されていたフジテレビにとって、今シリーズは久々の「ドル箱」となりそうだ。

 フジは「この機を逃してなるものか」と早々に動き始めたようだ。12月8日発売の「週刊現代」(講談社)によると、すでにフジテレビは九州を舞台にしたシリーズ第3弾の企画をスタートさせたという。しかも、来年5月にクランクインし、同年12月に公開するという異例のスピードでスケジュールを組んでいるそうで、GACKTと二階堂には出演の内諾をもらっているとし、連続ドラマ化も打診しているという。

 「九州を舞台にした第3弾」という噂はすでに業界内で拡散されているのか、長崎出身で郷土愛が強いことで知られる福山雅治は、11月下旬にラジオ番組で「『翔んで埼玉』のスタッフの皆さん、次の続編、もし作られる場合は、九州編をお願いします! 僕をぜひ出演させてください!」とまさかの逆オファー。「長崎解放戦線」に加わりたいという意向のようで、自身の出世作となったドラマ『ひとつ屋根の下』(フジテレビ系)のころから付き合いのある武内監督に「よろしくお願いします!」と呼びかけていた。

 福山のコメディ系作品への出演は貴重で、実現すれば目玉キャストとなる。そうなれば3作目も大ヒットとなる可能性が高まり、フジテレビにとっては心強いだろう。