◆家定や家茂は、今の時代の私たちより先を行くリーダー
パート1では、泰平の世を続けていくためにと、徳川の血を継いでいくことが何よりの是とされた。そして女将軍の世が続いたのち、パート2では、赤面疱瘡という疫病を根絶。男女の役割が逆転することになった。
周りは男たちが固めた中で、上に立った女将軍である家定(愛希れいか)や家茂は、「世を治めるのが徳川である必要はない。その時々に、治めるにふさわしいものが治めればよい。そして能力があれば、性別も年齢も関係ない」と考えていた。しかも、20話で大阪城にて倒れた家茂は、勝海舟(味方良介)を前に“大政奉還”への考えを語っていた。
徳川の血に縛られているように感じる部分のあった『大奥』の物語だが、家定や家茂は違う。今現在の私たちよりも先に進んだリーダーだ。
【こちらの記事も読まれています】