ビョルン・アンドレセンの現在は?
ここからはいま現在のビョルン・アンドレセンさんの状況をチェックしてみましょう。怒涛の人生を送っている彼だからこそ、今をどのように過ごしているのかが気になるところです。
ビョルン・アンドレセンの現在
現在は見た目もすっかり変わってしまって、白髪の長髪、長いヒゲが印象的です。トレンドマークだった天然パーマも取れがちで、ほぼストレートな状態になっているから驚きです。
ちなみに2019年で64歳です。愛娘が産んでくれた孫たちと、ゆったりとした生活を送っていることも分かっています。多忙だった俳優生活を一旦落ち着かせて、今は精神状態も落ち着いているのではないでしょうか。
ちなみに2018年には彼自身のドキュメンタリー映画を撮影しています。撮影の際に来日されていたようで、日本に住んでいる友人と楽しい時間を過ごせたと彼は話しています。
NHK朝ドラ「半分、青い。」の主人公の名前はタジオですが、こういうところからも、タジオの名前は今の時代でもしっかり引き継がれるということなのでしょう。
ドキュメンタリー作品で当時の大人たちを告発
2021年サンダンス映画祭にて、ビョルン・アンドレセンの人生を描いた「The Most Beautiful Boy in the World」というドキュメンタリー映画を発表しています。彼の人生はすべてが煌めていたわけではなく、その陰に潜んでいた苦悩をリアルに表現されていました。
皮肉なことにも彼を苦しめたのは「ベニスに死す」という作品の後で、作品公開後の1年たった彼が16歳の頃、ビョルン・アンドレセンは人生の中で最も忙しい日々を送っていたと告白しています。
ビョルン・アンドレセンを苦しめたのは「ベニスに死す」の監督と実の祖母であり、彼自身を商売の道具として扱うようになりました。まずはパリにあるゲイ・コミュニティに連れていくなど、まだ子供だったビョルン・アンドレセンを苦しめます。
その後監督であるヴィスコンティと関係が切れた後は、祖母とエージェントが結託することにより、更に彼を追い詰めました。以前より日本との関係を築きたかった両者は彼を日本に連れて行って、CM撮影、レコード発売など、寝る時間もないほど働かされたと言います。
時には薬を飲まされて働かされていたというから衝撃です。非合法なことが日常的に行われる日々が続いていたことに、すでに彼自身も疲れていたのは否めません。その後ストックホルムに帰りますが、2003年にはタジオ役で演じた写真や映像を無断使用されていることが判明します。
それを発端としてビョルン・アンドレセンはついに嫌気がさしてしまって、故郷であるストックホルムを去ります。過去の性的搾取がこれからも続くことに恐怖を覚えたビョルン・アンドレセンは、もう現実を受け止めることはできなかったのでしょう。
このように彼の人生は彼の周りにいる大人のせいで、良い意味でも悪い意味でも大きな影響を与えました。喜びと苦しみを覚えたことで、ビョルン・アンドレセンは苦しみ続けていたのは事実です。