ワースト1位は『純愛ディソナンス』と『この素晴らしき世界』

 全話平均が最も低かったのは、昨年7月期の『純愛ディソナンス』と、今年7月期に放送されたばかりの『この素晴らしき世界』で、ともに3.9%。前者は「純愛×ドロドロ“純ドロ”ストーリー」を謳い、Hey!Say!JUMP・中島裕翔演じる高校教師と、吉川愛演じる生徒の“禁断の関係”が描かれた。

 第3話までは恋愛とサスペンスが入り混じった学園モノとして描かれ、「ただの恋愛ドラマかと思ったら、ミステリー要素もあってすごく面白い」と視聴者の食いつきもよかった。

 しかし、第4話で5年後に時が進み、“セカンドパートナー(配偶者以外の、肉体関係を伴わない親密な交際相手)を探すためのマッチングアプリ”の運営会社を舞台とした愛憎劇に切り替わると、「いきなりつまらなくなった」と酷評されるように。同時に視聴率も3%台に落ち込んでしまった。

 一方『この素晴らしき世界』は、平凡な主婦がひょんなことから大女優として振る舞うことを頼まれ、二重生活を送ることになる“なりすましコメディー”。当初は鈴木京香が主演を務める予定だったが、体調不良で降板したため、急きょ若村麻由美が代役を務めた。

 鈴木ありきで“当て書き”したような脚本だったこともあり、ネット上では「若村さんも悪くないけど、こういう役はやっぱり鈴木京香さんで見たかった」と降板を惜しむ声が続出。ただ、若村のコメディエンヌぶりに魅了された視聴者も多く、数字につながらなかったのは残念だ。