番組からは書籍やDVDも発売され、姉妹番組の『おんな酒場放浪記』の放送も10年を突破。呑兵衛から絶大な支持を受けているが、めざといテレビマンがこれを見逃すはずはない。
「『酒場放浪記』のヒットで、BSで次々と類似番組が誕生。居酒屋本を多数出している太田和彦の『ふらり旅 いい酒いい肴』『ふらり旅 新・居酒屋百選』(BS-11)、きたろうの『夕焼け酒場』(BS-TBS)などが好評を得ると、徐々に地上波にも侵食し、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)内の『朝までハシゴの旅』、『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)、『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』(テレビ東京系)など、酒飲み番組は百花繚乱です。
『酒場放浪記』が登場するまでは、テレビで出演者が酒を飲むことはタブー視されていました。しかし、吉田類がカメラの前で堂々と酒を飲み、それが問題なく受け入れられたことで、テレビマンたちは“酒を飲むのはアリなんだ”と気付いた。視聴者も人気芸能人が酔っ払う姿を見てみたいもの。かくして酒飲み番組が乱立するようになりました」(同上)