5.宝厳院
宝厳院は同じく嵐山にある世界遺産・天龍寺の塔頭(たっちゅう)の一つであり、天龍寺に隣接しています。室町時代に禅僧である策彦周良禅師によって作庭された、回遊式山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」が最大の見どころ。
通常は非公開で春と秋の特別拝観の期間のみ参拝することができ、春の見どころは新緑の青もみじ。秋の紅葉時期ほどには混雑せず、ゆったりと鑑賞することができます。
6.都をどり
京都最大の花街・祇園甲部(ぎおんこうぶ)の芸妓・舞妓さん達による舞踊公演「都をどり」。披露される公演は約1時間、全8シーンで構成されており、ひとたび幕が上がると、春・夏・秋・冬、そして再び春の情景を表す舞が終わるまで、その幕を降ろすことなく一気に続きます。
明治5年から始まったこの伝統ある舞踊公演は、毎年4月1日から約1カ月にわたって華やかに開催され、今では京都に春を呼び込む風物詩となっています。チケットは例年1月中にオンラインで販売開始され、公演開始後は劇場にて当日券の販売も行われます(※売り切れでない場合のみ)。
7.京都府立植物園
「京都府立植物園」は、大正13年(1924年)に開園した植物園。園内には、バラ園、竹笹園、しゃくやく園や、国内最大級の観覧温室もあり、敷地が広いためあまり混雑の気にならない穴場的スポットです。
森林浴気分で森の中を歩いたり、季節の花を鑑賞することで、気分もリフレッシュ!春には園内に植えられた約500本の桜が次々に花を咲かせます。桜の品種は約180品種にものぼり、見頃は3月上旬〜4月下旬までと長い期間お花見を楽しむことができます。また3月下旬~4月下旬に見頃を迎えるチューリップも見どころです。
8.神泉苑
二条城近くにある、池泉回遊式庭園。もともとは平安京の造営にあわせて造られた天皇家のための庭園で、国の史跡に指定されています。
かつては総面積約13万平方メートルもの広さを誇る大庭園でしたが、現在は当時の1/16の敷地を残すのみ。敷地の中心に広がる池にかかる朱色の法成橋は、心の中で願いを唱えながら渡れば叶うと言われています。
また平安時代の書物『日本紀略』には弘仁3年(812年)、嵯峨天皇が神泉苑で花見の宴を催したとの記載があり、記録に残る日本最古のお花見スポットとして知られます。現在境内に植えられている桜は数本のみと決して多くはありませんが、歴史ある穴場のお花見スポットで桜を堪能してみてはいかがでしょうか。