だが、この年の『M-1』の主役は、この2組ではなかった。
同じ年、初の決勝に進出していたトータルテンボスが、その衝撃を今年9月の『佐久間宣行のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で語っている。
「俺たちがやりたかったやつだって。彗星のごとく現れるっていうやつを目の前でやられたね。これは敵わない」
南海キャンディーズ。山里亮太としずちゃんは、コンビ結成からまだ1年足らずだった。しずちゃんが「火を怖がるサイ」になった瞬間、この国のお笑い史に新たな1ページが刻まれることになった。
麒麟も、タカアンドトシも、トータルテンボスも、この男女コンビのセンセーションの前に霞んだ。
【こちらの記事も読まれています】