「選手のプレーや試合の内容・結果に関するコメントだけでなく、選手同士の関係性やオフのときのワチャワチャ感などに対するポジティブなコメントがとても多い。多くのファンがそういった場面を求めていて、編集する側もそこをちゃんと理解している。Team Camのような試合以外の部分の楽しみを与えてくれるコンテンツがあるからこそ、“推し活”的な応援がしやすくなっているのです」(同)

 また『ハイキュー!!』のように、スポーツ漫画の影響も大きいようだ。

「バレーボールなら『ハイキュー!!』、サッカーなら『ブルーロック』(講談社)や『アオアシ』(小学館)など、男女問わず人気の高い漫画を入り口にして、その後実際の選手を推すようになるファンはたくさんいますね。漫画のキャラと実際の選手を重ね合わせて“推し”の選手を決めるというのも、ひとつのパターンになっています。

少年漫画の支持層もどんどん変わっていて、今は女性の読者がかなり多く、“プロスポーツといえば男性が見るもの”という常識はもはや過去のもの。スポーツの現場が“推し活の現場”となっているのも自然な流れです」(同)