バレーボールの国際大会における黄色い声援といえば、旧ジャニーズ事務所のグループへ向けられたものが多かった。フジテレビが中継する『ワールドカップバレー』では、1995年以来毎回ジャニーズグループがスペシャルサポーターを担当。試合前に楽曲を披露するなどして盛り上げるわけだが、そのジャニーズグループ目当てに会場を運ぶファンが多かったのだ。

 しかし、今年開催されたワールドカップバレーでは、故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、ジャニーズアイドルの起用を取りやめた。大会の盛り上がりを不安視する向きもあったが、結果としてはジャニーズ抜きでも大盛況となったのだ。

「今の日本代表には、石川祐希、高橋藍、西田有志といった人気と実力を兼ね備えた選手がいるということもあるんですが、ジャニーズが関わらなかったことで、ジャニーズに興味がないバレーボールファンが現場を訪れやすくなったという側面はあります。これまでジャニーズが登場していた現場では、ジャニーズファンがチケットの取り合いに参戦してきますし、スポーツの現場なのに会場がジャニーズ色に染まるということで、ジャニーズファン以外が萎縮、敬遠してしまう部分がありました。しかし今回はジャニーズがいないことで、バレーボールファンが思う存分選手を推せたという状況でしょう」(メディア関係者)

 そもそもバレーボールには、潜在的なファンが多数いたとも言われている。