首都圏を中心に、過熱の一途を辿る「中学受験」。難しい、過酷、辛いなど、ネガティブなイメージが先行し、「中学受験は子どもを潰す」など辛辣な意見も聞こえてきます。

一体なぜ、中学受験に対しこんなにも良くない印象がついてしまったのでしょうか?

それは、中学受験は【やり方を間違えるとデメリットしか残らない】という現実があるから!

順位・偏差値・クラス分け…このような目先の数値にとらわれ過ぎると、子どもにとって親は「化け物」と化してしまいます。しかし、親が子どもの良き「伴走者」となることができれば、中学受験の絶大なメリットを享受することができるのです!

デメリットを排除し、メリットを最大限に引き出した先にはどんな未来が待っているのか?2025年中学受験組のママライターと一緒に考えてみませんか?

1.中学受験は「メリット」が大きい!でも…

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

まずは、中学受験のメリットをみていきましょう。

(1)中学受験のメリット①:確実に頭が良くなる

中学受験の勉強をしていると、確実に頭が良くなります!

中学受験の問題は小学校の教科書レベルを大きく超えており、柔軟な「思考力」や積み上げてきた「応用力」がなければとても太刀打ちできません。和差算・鶴亀算・旅人算をはじめとする「特殊算」など、図形中学受験を経験していない大人は、独特な解法を理解するのに時間がかかる、もしくは解説を読んでもよく分らないことも珍しくないほど。

脳の細胞分裂が盛んな時期に数多くの良問に触れられる「中学受験」は、子どもの学力を確実に伸ばす機会になると言われているのです!

(2)中学受験のメリット②:「6・6システム」最強説

【小学校6年➡中・高6年】の「6・6システム」は、大学受験に圧倒的に有利です!

中高一貫校では、大学受験までの6年間を高校受験で「分断」されることなく、計画的に使うことが可能です。そのため、ほとんどの中高一貫校では【高2の時点で高3の内容が終わっている状態】で、残りの1年間は大学受験の勉強に集中することができるのです。

一方、【小学校6年➡中学3年➡高校3年】の「6・3・3システム」ではそれが叶いません。高校受験終了後は、どうしても【大学受験まであと3年「も」ある!】という意識になってしまいます。「6・6システム」の子と比べると、「学習量」も「意識」もまるっきり違うケースが多いのです。

(3)中学受験のメリット③:医学部や有名大学進学のチャンスが広がる!

中高一貫校に行けば、医学部や有名大学への進学チャンスが広がります!

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

こちらの表は、東京大学の現役合格率ランキング(2021年3月末)を示したものです。(参考:AERA 2021年4月19日号)

ご覧のように、トップ15校のうち公立高校は1校のみ!日比谷高校以外は、全て中高一貫校という衝撃の事実が浮かび上がっています。この傾向は、医学部進学率でも同様です。

難関大学や医学部進学を目指す場合は、「中高一貫校」を選択する方が圧倒的に近道ということが分かりますね。

(4)中学受験のメリット④:精神力や強い自己肯定感が育まれる

多くの子が遊んで暮らす小学生時代を、勉強に当てるのは簡単なことではありません。

辛い・やめたい・勉強したくない!そんな気持ちを「強い志」で跳ね返し、合格を手にした子ども達は、「へこたれない精神力」と「大きな自己肯定感」を手にします!

合否に関わらず「中学受験」という経験そのものが、子どもの人間性を高めることに繋がるのです。

いかがでしょうか?中学受験には沢山のメリットがあることがお分かり頂けたと思いますが実はここに書いたメリットは、中学受験を経験した全員が得られるわけではありせん。

これはどういうことなのか?次で詳しくみていきましょう。

2.【親=害になる!?】中学受験は「やり方」を間違えるとデメリットしか残らない

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

中学受験経験者の全ての子が、そのメリットを享受できるわけではない!?「やり方」を間違えばデメリットばかりが残る、中学受験の厳しい現実をみていきましょう。

(1)中学受験のデメリット①子どもの自己肯定感が下がる可能性

中学受験には、子どもの「自己肯定感」を下げる可能性も隠れています。

  • なんでこんな問題ができないの!?頭が悪いね。
  • 〇〇ちゃんはできてるのに!あなたはダメね。
  • もう諦めなさい。あなたには〇〇中学は無理よ!

など、辛辣な言葉を放つ親のもとで勉強をしていると、中学受験のメリットがほとんど得られません。これは、多くの中学受験本でも書かれている事実です。

想像してみましょう。虐げられた環境で数年間を過ごした子どもの「心」は、どうなってしまうでしょうか?「自分なんてダメだ。」という意識が根深くなり、自己肯定感も下がってしまうことでしょう。

中学受験は「親の受験」といわれますが、「合格させることだけ」がゴールではありません。中学受験に挑む過程全てを「学び」に変えるのが、親の務めではないでしょうか?

(2)中学受験のデメリット②親子関係にヒビが入ることも

肉体的にも精神的にも【親に縛り付けられて勉強させられた子】は、いつか親に反抗します。入学後に反動が出て勉強の意欲が湧かなくなったり、非行に走ったり、親を一切信用できくなる子もいます。

最初は「子どものため!」と思って中学受験をさせていたのに、いつの間にか【自分の見栄やメンツを保つため】に勉強をさせてはいませんか?

このような状態が続くと、子どもは親に強い不信感を抱き始めます。中学受験の時にできた親子関係の小さなヒビが、子どもの成長と共にやがて大きな裂け目になってしまうのです。

(3)中学受験のデメリット③「全落ち」の本当の怖さ

「中学受験に全部落ちた。」このような話を聞くと、「勉強を頑張ったのに私立中学に行けなくて可哀想。」と思うかもしれませんが、それは大したことではありません。

それよりもっと怖いのは、子どもの心が深く傷ついてしまうことです。先にお伝えした「自己肯定感」の話と共通しますが、「自分はダメだ。」という気持ちが心に根付くと、その後の人生にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

そんな事態を避けるために、親は覚悟を持って中学受験に挑むべきです!

「今後起こる様々な試練や問題は、全て親の責任だと思って下さい。子どものせいではありません。」これは、ある塾の先生から言われた言葉です。その先生は「それくらい親が背負ってあげないと可哀想なくらい、中学受験は子どもに無理をさせる受験です。」とおっしゃっていました。

何があっても最後は笑っていられるように【親は絶対的に子どもの見方!】をモットーに、数年間にわたる中学受験期を乗り越えましょう。