大人ですし仕事ですから、そりゃ成立させなきゃなんない。まさかフジテレビの月9を途中で放り出すわけにはいかないし、始まったからには終わらなきゃならない。

 みんな頑張ったけど、こうなっちゃいました。時間もないし、隠し立てすることもできませんからね。放送するしかないんでしょうね。みんなが必死になって走ってたら、いつの間にか誰もリカバリーできないところまできてしまっていた。そんな大きな悲劇を見ているような、『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(フジテレビ系)第7話でした。

 なぜこんなことを書いているかといえば、もうこのドラマをドラマとして楽しめてる人はほとんどいないだろうなと思ってるんです。何か別の理由、例えばニノがカッコよくて好きとか、横浜出身だからいろんな横浜の風景が懐かしいとか、そういう理由で見続けることはできても、2週前くらいから物語はプロットレベルから崩壊していて、ドラマとして楽しめるようにはできてない。ドラマを見る理由を最初にいくつか考えて書いたけど、そういう視聴意欲を満たせるものではなくなってる。そう思います。

 まあでも、不健康ではあるんですよね。これを書いてるってことは、こっちだってドラマを楽しもうと思って見てるんじゃなくて、原稿を書くために仕方なく見てる。それでお金をもらったりしてる。本末転倒はお互い様ですね。すみません。

(文=新越谷ノリヲ)