◆高速道路の下にある側溝で手のひらサイズの子猫を発見!

 2022年正月、仕事を辞めたばかりだったココさんは近場のショッピングモールへ。徒歩で向かう途中、助けを求めるかのような猫の声を耳にしました。

 鳴き声は、道端にある溝のような場所から聞こえたといいます。

発見場所
発見場所
 溝に猫が落ちたのだと確信したココさんはパニックになりながらも、近くにある消防署へ連絡しました。

 消防士は、5分ほどで到着。助けた後はどうするのか、と尋ねられたココさんは、先住猫がいることから一瞬迷ったものの、連れ帰ると約束。消防士から猫を入れるケースを求められたため、自宅へ猛ダッシュで取りに戻り、再び猫のもとへ向かいます。

 ココさんが戻ると無事に救出は終わっており、レスキュー時に使用したであろう大きな網の中には黒い子猫の姿が。

子猫の頃
 寒さと知らない人間への恐怖心から体を震わせる汚れた黒猫を、ココさんは自宅へ連れ帰り、お風呂場で隔離。寒くないように浴室にはダンボールを敷き、タオルで包んだ使い捨てカイロとお湯を入れたペットボトルを置き、体を温められるようにセッティングしました。

「子猫用のご飯がなかったので、とりあえずちゅーるをあげたら、喰らいつくようにものすごい勢いで食べました。よほどお腹が空いていたのだな、と切なくなったのを覚えています」

 翌日、動物病院へ連れていくと、生後1ヶ月ほどであることが判明。

福ちゃん
 猫エイズの検査は陽性でしたが、獣医師から「親猫からの抗体が残っているのかもしれない」と言われ、1ヶ月後に再検査することに。2回目の検査では陰性となったため、ココさんは安堵しました。