堺雅人主演『VIVANT』、初回視聴率は『ラストマン』に負けるも全話平均では勝利
4位は、堺雅人が主演を務めた『VIVANT』(TBS系)。『ラストマン』終了後、7月期の「日曜劇場」ドラマとしてスタートし、初回は11.5%を記録。放送前から“莫大な制作費がかけられている”といった情報はあったものの、キャストの役柄やストーリーなどは伏せられたまま第1話を迎える手法で、視聴者の期待感を高めていたのが功を奏したのだろう。主人公の丸菱商事社員・乃木憂助を演じた堺のほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司ら“主演クラス”の俳優陣が多数起用され、“非公開キャスト”だった嵐・二宮和也の登場も話題に。初回は『ラストマン』に負けたものの、全話平均は14.3%で勝利した。
やはりTBS系「日曜劇場」が強く、5位にも、同枠で現在放送中の『下剋上球児』(主演・鈴木亮平)がランクイン。大学まで野球一筋だったもののケガにより引退し、スポーツトレーナーを経て高校教師になった主人公・南雲脩司(鈴木)が、廃部寸前の弱小野球部で“下剋上”を目指すという内容で、初回10.8%をマーク。第3、4話は1ケタ視聴率を刻んだが、11月12日放送の第5話で10.1%まで回復した。
6位は、西島秀俊主演の1月期ドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)。原作は小説家・加藤実秋氏の同題作品(角川文庫)。元警視庁組織犯罪対策部の刑事・架川英児(西島)、秘密を抱えるエース刑事・蓮見光輔(濱田岳)、新人刑事・水木直央(上白石萌歌)がさまざまな事件を解決していく一方、それぞれの過去が明らかになる中で“復讐劇”も展開。“異色の刑事ドラマ”という触れ込みで、初回10.7%発進を遂げた。
同率6位となったのは、6~8月にかけてテレ朝で放送された『刑事7人 Season9』(主演・東山紀之)。東山のほか田辺誠一、白洲迅、WEST.・小瀧望らが演じる6人の刑事に、北大路欣也演じる法医学者を加えた7名が活躍する人気シリーズで、安定のスタートを切った。一方、今期の最終回にて、主人公・天樹悠(東山)が退職。ネット上のファンから「シリーズ終了?」といった声も出ていたが、東山は9月7日に旧ジャニーズ事務所(10月17日に社名をSMILE-UP.へ変更)の会見で新社長に就任すること、それに伴い年内で表舞台から退くことを発表。少なくとも“東山主演の『刑事7人』”は終わったものとみられる。