◆「味の素」だからこその強みも

LaboMe専用アプリの画面イメージ
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――LaboMeのアイディアについて、社内ではどんな反応があったのでしょうか。

橋:審査員は基本的には役員で、女性よりも男性が多いので対面で事業内容を説明した時は目を逸らされたような気がして「少し気まずそうだな」と感じました。

 ただ、あとから知ったことですが、審査員同士の話し合いのなかで何人もの男性役員が熱意を持って「これはうちの会社が絶対にやるべきだ」と言ってくれていたんです。

 また、リリースされてからは、男性社員から「妻に勧めてみたよ」と言ってくれたりもするので応援してくれていると感じています。

――ご自身で起業するのではなく、社内起業をしたのはなぜですか?

橋:私一人でやるよりも、味の素という多くの方に知られている会社が手掛けることで女性特有の不調や、セルフケアなどについてオープンにできるような社会の空気を作れたらいいなと思いました。

 また、弊社では長年アミノ酸などの研究を行っており、健康に関する知識がたくさん蓄積されているんです。お客様に信頼できる情報をお届けするという意味でも味の素の看板で行うべきだと思っています。