◆「我慢しなくていいんだ」と思ってもらうために

――社内起業を経験したことで、ご自身の成長を感じたりしますか?

橋:チームとしてのサービス作りを経験したことでビジョンを共有することの大切さを実感できました。何か決めるときビジョンに立ち返ることができれば、自分とは違う意見が出た時も「そっちのほうがいいね」とアイデアを柔軟に取り入れることができます。

 以前は「自分が思っていた通りのものを作ること」がゴールだと考えているところがありました。でも自分がコントロールできる範囲はすごく限られていると感じたし、それを教えてくれたのがメンバーだったと思います。

 上司にも「前は一人でやろうとするタイプだったけど、すごく変わったね」と言ってもらえました。

――LaboMeでこだわっている部分はどこですか?

橋:LaboMeのコンセプトの文章や記事、コラムなどを含めて「セルフケアを頑張らなくてはいけない」と感じさせないように気をつけています。

 毎月のテーマに沿ったメッセージについても、お客様がどう感じるのかをチームで議論してから発信するようにしています。生きづらさを感じている方に「我慢しなくていいんだ」と思ってもらうためのサービスなので、それを利用していただくときに新たな「こうしなければいけない」を作らないようにしたいんです。