■オーパスツー

18年結成。初めて見たと思うけど、めちゃくちゃ面白い。いわゆる、台本が見えないタイプの漫才。

「ごめん」の代わりに「ありがとう」というとコミュニケーションがスムーズになるという入りからは想像できない筋立てだし、ボケの大ちゃんがガチモンのモンスターに見えてくる展開は右肩急上昇で、夢中になって見てしまった。

これで3回戦で落ちるのか。つらいね。

■ピ夜

21年結成のアマチュア男女コンビ。昨年は1回戦敗退。男性のほうの声がちっちゃすぎて、まず笑ってしまった。

いわゆるカップル漫才というジャンルに分別されるネタだと思うが、ボケはゼロ。舞台上の2人が無言で静止し、客席から笑いだけが聞こえるという不思議空間が発生していて、途中から漫才とはなんなのか、よくわからなくなっていく。どちらが、なんのために『M-1』にエントリーしたのか。ネタ合わせとかやってんのか。全然わからない。

これはこれで、人間力の勝利だと思う。いや、敗退しているのだけれど。

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 ほかにも、「これで落ちるか~」というコンビはたくさんある。全ネタがYouTubeで配信される3回戦は、敗退組にとっても大きなチャンスとなっている。見ていると時間ばかりが溶けていくが、東京組の公開も楽しみに待ちたい。

(文=新越谷ノリヲ)