トレンディエンジェルは、この『M-1』の2年前に『オンバト+』(NHK総合)で3代目チャンピオンを獲得。前年の『THE MANZAI』(フジテレビ系)でも博多華丸・大吉に続く2位となっており、すでにその知名度は全国区。結果、トレンディエンジェルは3万9,753票を獲得して敗者復活を果たした。2位のとろサーモンは2万3,916票であり、倍近くの差をつけている。
客観的に見て敗者復活戦のトレンディエンジェルが「8番目くらいのややウケ」だったというのは相当の謙遜が入っているが、ここまで票数が開くほどの差があったかといえば、やはり疑問符が付く。また、敗者復活3位だったナイツは、土屋伸之が「俺ら東京さ行ぐだ」を朗々と歌い切り、塙宣之が歌詞にツッコむというネタを披露したが、権利上の問題で配信されたネタの大半がカットされている。大きな不利となる事態だったはずだが、2万3,742票を獲得している。これも「ネタよりも知名度優先」の状況を示す事実といえるだろう。
その後も、毎年のように視聴者投票の是非が議論される事態は起こっている。
18年の敗者復活では、プラス・マイナスが大爆発を起こし、勝ち抜けは誰の目にも明らかだと思われた。だが、結果は前年の『M-1』で決勝に進み、ブレークを果たしていたミキとの接戦に敗れ、2位に。プラス・マイナスはこの年、ラストイヤーだった。
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