「このままバラエティ、ラジオも含めてだけど、可能性をちゃんと作っていく、やっていくっていう希望がなくなっちゃうと、このまま終わっていってしまう。違う方向に、若いやつらが走っていってしまう。やっぱり、東京のお笑いは面白いな、とか、ちゃんと作ってるなってことをやっていけば、すっげえ楽しいことが起こる。可能性はあるんだから、可能性に賭けなかったら何もない。0.01%でも、0.001%でも、可能性があるなら突っ込んでいくんだよ」

 設楽統も日村勇紀も、ただただ神妙に聞き入るしかなかった。

 本編中に、バナナマンとサンドウィッチマンに、タカさんは言っていた。

「テレビのフレームを超えていけ」

 そんなことを本気で言えるのは、考えてみればそうだ、この人しかいなかった。

(文=新越谷ノリヲ)