ポッドキャストが始まると、タカさんは聞いたこともないような穏やかなトーンで、バナナマンに諭すように語りかける。

「あまりにも、今若いやつらがテレビ見ないじゃん」

 だがその年は、ドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)が40%超えという視聴率をたたき出した年だった。タカさんはその数字を聞いて「負けられないな」と思ったのだという。すごい番組を作れば、40%の人間はひとつの番組を見る。だから、やらなきゃいけない。

「そこを忘れちゃうと、みんな小さくなっちゃって、俺たちの時代にスーパースターが現れなくなっちゃうんだよね。ひとつにまとめるって、俺らの時代でいえば、(ビート)たけしさんがまとめた方がいいじゃん。でも、悲しいかな、俺もスーパースターになれなかったし」

 スーパースターになれなかった。他でもないとんねるずの、この言葉は重い。