コント日本一を決める『キングオブコント』(TBS系)が21日に行われた。
念願のキングの座を射止めたのは、決勝初出場のサルゴリラ。43歳の児玉智洋と44歳の赤羽健壱のコンビは大会史上最年長ファイナリスト、デビューは審査員席に座るかまいたち・山内健司とまったくの同期となる。
長く苦労してきた、紆余曲折あった、売れかけたこともあった、サルゴリラのキャリアを振り返ろうと思えば、いくらでも感動的なエピソードを書き連ねることはできる。
だが、ライブの、特にコンテストの舞台に立つということは、その表現を個人的な物語から逸脱させるということだ。カメラの前で行われた表現がすべてであり、個人的な経験や感傷はその表現の出力を高めるための要素でしかない。そうして個人から切り離された表現の純度こそが審査されるべき対象であり、大会を見届けた直後の今、語るべき対象であると思って書き進めたい。なぜなら、ちょっとあまりにも感動的すぎて泣いちゃいそうだからだ。
あと、出順次第では……というのも、際限なくなりそうなのでやめておいて、ネタの内容の話だけにしたい。
では、振り返りましょう。
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