2、育休明け必要とされていないと感じたママの経験談

2度の育休と復職を経験した現役ワーママに、過去に「育休明け必要とされていない」と感じた経験と、そこから前向きに切り替えたり、イキイキと働けるようになるまでの軌跡をインタビューしました。

(1)後輩の出世に焦ってしまったAさんの場合

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

1人目の育休明けは張り切りすぎて、ついフルタイムで活躍していた頃の心持ちで復職してしまったというAさん。

残業が多い会社で、能力不足は感じなかったものの、時短勤務がどうしてもネックに。

そして、フルタイムの後輩たちが出世していく中、私はどんどん置いてけぼり。

「ワーママや時短社員は評価されないのか…」と惨めな気持ちになることもしばしば。

認めてもらえない焦りから、子どもを育てながら働いていることをかなりアピールしていました。会社的にもほぼはじめてに近いワーママということもあり、子どもがいても会社で役に立てることを証明したかったんだと思います。

しかし、振り返ってみると一緒に盛り上がっていたのはもう一人の同じくワーママだけで、上司や他の同僚はどう扱って良いか分からなかったのかもしれません。

「私、空回りしてるのかな…?」と勝手に疎外感を感じることも。

2人目の育休明けは、新しい部署に配属されたのですが、1人目の経験から「出世は後まわしでいい」「まずは配属先で自分のやれること、やりたいことを探す」「ワーママ生活が落ち着いてきたら今後のキャリアを考える」と働く上での軸を決めておきました。

まず評価や出世を気にしないようにしました。任された仕事以上の仕事ぶりを意識する、時短のデメリットを感じさせないようにタスク共有や引継ぎしやすい状況を作っておくなど2回目ならではの工夫をしました。

ワーママの評価はまだ後回しの風潮がありましたが、子どもも落ち着いてくる2年後には、小さなチームのリーダー的ポジションに。やりがいを持って働けるようになりました。

振り返ってみて今思うことは?

著者名

特に1人目の復職後は焦ってしまうと思いますが、子どもが小さいうちは評価や出世を気にしないことも必要だと思います。
実際に育児はワンオペ状態だったので、何かあれば私が休む必要もあり出世して責任が大きくなったら今度はプレッシャーで大変だったかもしれません。私もそのあたりが自分でも曖昧だったので、出世していく後輩を横目で見て単純に焦ってしまいました。小さい子を育てながら働くにしても、なるべく日々心穏やかに働きたいもの。私の場合2回目でようやくですが、自分の考えをまとめておけば、疎外感を感じずに仕事にまい進できると分かりました。(Bさん・36歳・6歳と4歳のママ)

会社側も、出世させることで負担をかけてしまうのでは?と考えている場合もあります。本来は、会社と協議の上でキャリアを決めるべきですが、まだその風土がないケースも見られます。

復職後にキャリアや出世のことで悩んだり焦ったりしないためにも、復職前に自分のキャリアプランをよく考えておき、できれば会社や上司とと事前に十分なすり合わせをしておきましょう。

(2)マミートラックにぶち当たったBさんの場合

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

大学卒業後、某広告会社の総合職として入社したBさん。26歳で結婚、翌年には第一子が誕生しました。

産後1年で復職すると、配属されたのはそれまでのキャリアとは一切関係ない部署。総合職としてのキャリア断絶に焦りましたが、自分はもうワーママなのだからと会社の決定に従うことに。

そのチームは2人のフルタイム勤務者をリーダーに、ワーママと障害者雇用のメンバーで構成されていました。

ところが、出社してもほとんどやることがない日々。

暇が出来れば他の方の手伝いを申し出ますがそれすら断られてしまう状況に。完全にマミートラックの渦中にいました。

もともと合理的で出社しているからには何か役に立ちたいと考えたAさんは、部署の責任者に状況を相談しましたが改善されません。

仕方が無いので業務に関係するようなことを勉強していましたが、それも限界があると思い、予定よりだいぶ早く2人目の妊活をスタートさせました。

結果、復職後半年で第二子を授かり、産休まで有給消化しながら持ちこたえました。

振り返ってみて今思うことは?

著者名

長女もまだ1歳で、幼子を保育園に預けてまで出社しているのにやることがほとんどなくてしんどかったです。
ヤル気満々で復職したけど、会社がまだワーママの受け入れ経験がなかったこともあり、完全にヤル気は空回りしたなという感じです。
久々の社会復帰を楽しみにしていましたが、仕事が無いことがしょうがないことなのであれば、それならいずれ作ろうと考えていた2人目を早く産んでしまおうと。
まだ1歳の長女との時間もたっぷり取れると前向きに考えました。また配属先は変わるかもしれないし、休んでいる間に会社も変わっているかもしれない。どのみちキャリアはセーブされてしまったので、とにかく今を大切する方向に気持ちを切り替えました。(Aさん・29歳・2歳と0歳ママ)

マミートラックがあったり、職場がまだ未成熟な場合、自分はもちろん上司の力でどうすることもできないケースも。

現状を打破できない場合、2人目を考えている方は辛くなってしまう前に妊活をして一度リセットするのもアリ。イチかバチかの対策とも言えますが、復職後の異動がある会社では有効です。

また、現在ママや女性の働く環境は目まぐるしく変化しています。先にゆっくりと子育てに専念して原状回復を待つのは、1人目が小さいママには逆にメリットも。

2人育児は大変ですが、会社の状況が変わらなそうなのであれば、育休中にキャリアチェンジや転職も視野に入れておくのもおすすめです。

(3)疎外感からつらくなってしまったCさんの場合

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

営業職としてキャリアを積んできたCさん。28歳で第一子が誕生しました。

産後1年半で産前と同じ職場に復職し、再スタートを切りました。しかし、子どもはよく熱を出し思うように働けず、職種柄同僚にサポートしてもらうのも心苦しく感じるように。営業部署は男性が多く、相談できる相手も見つからず一人で悩む時間が増えました。

休むことの申し訳なさと気まずさから、職場でのコミュニケーションも取りづらくなっていきました。

育児もワンオペ状態で、仕事でも家庭でも孤独の日々。

また、復職したことで子どもへの罪悪感も感じるように。

「私はここにいていいのだろうか…」「一体、何をやっているんだろう」と思い悩むようになりました。

そこで色々調べる中で見つけたのが、キャリアカウンセリングとコーチング。自分が今したいことは何か?何を大切にしたいのか?ワーママになって改めて自己分析を行うことに。

その中で、忙しい営業のキャリアは捨てて、子どもと仕事とバランスよく向き合える働き方を模索するほうが自分にとってベストだと結論に至りました。

振り返ってみて今思うことは?

著者名

産後も同じように働けると思って復職しましたが、職場環境や自分の子どもへの気持ちがマッチしていないことに後から気付きました。やってみないと分からないので仕方ないですが、ワーママになったらこんなにも疎外感を感じることになるとは思いませんでした。愛着ある仕事だったので自分では踏ん切りもつかずウジウジ悩んでしまいましたが、プロのカウンセラーにキャリア相談をしたところ気持ちを整理でき、さらに自分がワーママとしてどうありたいかが見えました。その後、事務職へ変更してもらい、長女が少し成長した2年後には転職を決意。ママでも働きやすい会社の営業職として再スタートを切りました。今の会社で営業のキャリアを続けながら2人目を考えています。(Cさん・33歳・4歳のママ)

ワーママとして行き詰ってしまったら、【カウンセリング】を利用するのもおすすめです。キャリア構築のプロが「あなたがどんな人生を歩みたいのか?」を1番に考え、あなた目線で理想のキャリアプランを描いてくれます。

特に、ワーママにおすすめしたいのが「ポジウィルキャリア」と「キャリアアップコーチング」です。

「ポジウィルキャリア」は、キャリアアドバイザーが「あなたの理想の生き方を浮き彫りにする自己分析」を手伝ってくれます。“自分の人生をどう生きたいか”を、プロの力を借りてチェックすることで、ママとして社会人として後悔しない生き方が模索できます。

今なら45分間の無料相談を実施中。感極まって涙を流すママもいるほど充実の内容と評判です。

もう一つおすすめしたいのが、【キャリアアップコーチング】。こちらは、6つの性格・価値観診断からあなたの理想のキャリア・未来をはっきりさせます。そこから逆算して今必要なことを顕在化させ、キャリアプランニングを行います。さらにこちらは、

  • 転職エージェント、転職サイト、選考企業選びのアドバイス
  • 選考対策(書類/面接)
  • 転職先の意思決定支援
  • 入社後のサポートコーチング

まで徹底サポートしてくれます。こちらも無料カウンセリングがあります。

以上、3人のワーママの経験談をご紹介しました。

「育休明けの私は必要とされていないのでは?」と感じてしまっても、そこに固執して悩み続けるのはもったいない!ご紹介したケースのように、「必要とされていない」と感じるケースは様々ですが、打開する術は意外とあるもの。

先輩ママ達の失敗談や経験談から学びを得て、健やかな気持ちで社会復帰に挑みましょう。

最後に、先に知っておくと育休明けの復職がスムーズになるワーママも気を付けるべきポイントもご紹介しておきます。