4月になるとたくさんの育休明けのママ達が職場復帰します。

不安と期待、そして初めての子供を抱えながらの新生活にドキドキの連続でしょう。

しかし、張り切って社会復帰したものの

「仕事を与えてもらえない」
「疎外感を感じる」
「ポジションが後輩に抜かれていた」

など「育休明けの私は必要とされていないのでは?」と感じてしまうワーママもたくさんいます。

本記事では、2度の育休と復職を経験した現役ワーママ3人に、過去の経験と前向きにイキイキと働けるようになるまでの軌跡をインタビュー。

今、「私ってこの職場に必要?」と思い悩んでいるワーママが、前向きになるためのヒントをご紹介します。

すぐに実践できるマインドセットも!ぜひ参考にしてみてください。

1、なぜワーママは「育休明け必要とされていない」と感じてしまうのか?5つの理由

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

「育休明けに必要とされていない」と感じてしまう背景には、どのようなことが考えられるでしょうか。

(1)日本の企業風土の問題

海外では、体調が優れない場合はもちろん、家庭の事情でも個人のプライベートでも優先させたい事があれば仕事を休むことが当たり前の国がたくさんあります。

日本では、子供の病気は理解されるようになりつつありますが、企業や職場、上司によって差があるのが現状。 また、男性が育児で仕事を休めない雰囲気の職場はまだ多く、パタニティハラスメント(パタハラ)などが時々ニュースにもなります。

制度面では徐々に改善されているとはいえ、育児への理解や風土を根本的に変えられずにいる企業が日本国内にはいまだに多くあります。

そのような企業での子育てをしながらの復職は、スタートラインから高いハードルがあると言えるでしょう。

(2)前例がなくノウハウや管理者の知識が足りない

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

職場に育休取得者や復職の前例がなく、小さい子がすぐ熱を出すことなどへの理解がない場合もあります。

「そんなに何度も熱出して何かの病気なんじゃないの?」
「俺が小さい頃はそんなの大丈夫だったけど?」

といったデリカシーのないことや、何十年も前の体験を持ちだして諭してくる上司も。

小さい子を育てているママ達は、それでなくても心身ともにセンシティブな状態。悪気はないとはいえ、無知ゆえに出される言葉に傷付いてしまい、辛い思いをする人もいます。

また、物理的に人員配置がうまくいかず、ワーママ本人や周囲にも負担がかかっていたり、業務負担が個人に圧し掛かってしまっている場合もあります。さらにその際、会社からの評価や報酬ではなく、根性やヤル気など精神論で乗り切らなければならない状況が生まれ、環境面での問題で働き辛くなっている場合もあります。

(3)後輩や同僚が先に出世している

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

育休前は自分が先輩として指導していた後輩が、休んでいる間に出世したり、自分より仕事ができる立場になっているというのはよくあります。

職場によっては、派遣社員やパート社員のほうが活躍しているような状況に見舞われることもあるでしょう。

これは仕方のないことですし、その方達にとっては素晴らしいステップアップ。でも、自分が以前活躍していたポジションや役回りから一転して、新人のようなポジションだったり教えてもらう立場になるのは少し侘しい気持ちになりますよね。

後輩に抜かれたと感じたり、そこに侘しさや惨めさを感じてしまうと、なんとなく必要とされていないと思ってしまうケースもあります。

(4)仕事の減量、配置転

時短勤務や突然の休みを考慮して、以前とは違う部署や職種に配置転換されたり、仕事量を減らされることがあります。

会社としては配慮の上の決定ということも十分ありえますが、会社との話し合いが十分でないと必要とされていないと感じてしまうこともあります。

(5)マミートラック

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

「マミートラック」とは、産休・育休から復帰した女性が比較的責任の軽い仕事の担当になる、昇進・出世コースから外れるといった状況になることを指す。育児休暇などから復帰した従業員のフォローを誤れば、社員のモチベーション低下や退職者の増加を招く恐れがあるため、企業には慎重な対応が求められる。

引用:hrpro.co.jp

これは会社から一方的にキャリアアップの道を閉ざされた場合です。

単純作業の仕事しか割り当てられなかったり、キャリアの志向に適した配置ではないと、干されてしまったと感じてしまうこともあります。

マミートラックのために希望する働き方ができなくなることで、自分は必要とされていないと感じてしまいます。