「毒親に育てられた」、「機能不全家族の中で育った」このような自覚がある人は、子どもの頃から現在に至るまで、常に「生きにくさ」を感じているケースが多々あります。
- 私の生きにくさの原因は一体何なんだろう・・・?
- 自分を苦しめる呪縛から解き放たれたい!
このような人に是非知って頂きたいのが、「インナーチャイルド」という概念です。
ここでは、「インナーチャイルド=内なる子ども」の5つの見つけ方を丁寧に解説していきます。
傷ついたインナーチャイルドを見つけることは、あなたを苦しめる「型」や「ルール」から逃れることに繋がるかもしれません!この記事が、あなたの人生の新たな1ページをめくる一助になれば幸いです。
1.インナーチャイルドとは
インナーチャイルドとは「内なる子ども」と呼ばれています。
ピンとこない人もいるかもしれませんが、「自分の中に存在する子どもの部分」と言えば分かりやすいかもしれませんね。
満たされたインナーチャイルドを持つ人は、行動を制限されることなく自由に羽ばたくことができます。愛されている自信とみなぎるパワーを感じ、いつもキラキラ輝いているでしょう。困難にぶつかっても「自分は大丈夫!」と思うことができるため、人生の荒波を力強く生き抜く人が多いです。
しかし、傷ついたインナーチャイルドを持つ人はそうはいきません。常に何事にも不安を抱えており、自己否定、自己卑下、自己嫌悪の沼から抜け出すことができません。「自分はダメな人間だ・・・。」という意識から、子育てや仕事など人生の様々なシーンで思い悩んでしまうのです。
- 自分のミスではないのに責められているような感覚を覚える
- 家族(子ども・夫)に対して支配的な行動や言動をとってしまう
- 自分の感情をコントロールできず子どもに怒鳴り散らしてしまう
- 自分が我慢すれば済むことなら辛くても我慢してしまう
など、傷ついたインナーチャイルドが原因で、生活の端々に「しんどさ」や「辛さ」を感じてしまうのです。
またそれだけではなく、酷く傷ついたインナーチャイルドを抱える人の中には、適応障害や人格障害、うつ病などを患い、自ら死を選んでしまう人もいます。
ではなぜ、「傷ついたインナーチャイルド」は生まれてしまうのでしょうか?それには、幼少期の体験が大きく関係していると言われているのです。
2.傷ついたインナーチャイルドはなぜ生まれる?
「傷ついたインナーチャイルド」は、幼少期の辛い体験が原因で生まれます。
「幼少期の辛い経験」と聞くと、虐待、暴力、いじめなど壮絶なものをイメージする人が多いかもしれませんが、インナーチャイルドが傷つく原因はそれだけではありません。
例えば、
- やりたくもない習い事を強要され続けた
- 「お仕置き」と称した暴力(手をつねられるなど)が日常的に行われていた
- 兄弟間で比べられて育った
- 我慢するのが偉いと教えられた
- 常識を叩き込まれ皆と同じでいることを強要された
- 自由な進路選択ができなかった
など、誰にでも起こり得るような「親からのしつけ」も、インナーチャイルドが傷つく原因になるのです。
特に日本では、同調圧力を強いるような教育やしつけが当たり前のように行われています。「辛いことがあっても泣くな!我慢しろ!耐えろ!」私達が子どもの頃には、今にも増してこのような根性論が横行していましたよね。そのため、欧米人に比べると日本人の方がインナーチャイルドが傷つきやすいとも言われているのです。
では、私達のインナーチャイルドはどこに存在し、どのように傷ついているのでしょうか?その見つけ方を、次で詳しくご紹介していきます。