昨今のドラマ界では“手堅い”刑事モノで大爆死

 日テレ「土曜ドラマ」枠は、「若者視聴者にターゲットを絞り、世帯視聴率は度外視している可能性もある」(同)が、それにしても昨今、数字の落ち込みぶりは顕著だという。

「2020年1月期から23年10月期まで、同枠放送の連ドラは計15作。初回2ケタの好スタートを切れた作品は半分もなく、さらに、『ゼイチョー』を除く14作のうち、全話平均でも2ケタ台を獲得できたのはたった1作です」(同)

 20年以降の日テレ「土曜ドラマ」枠で最も好成績を残したのは、20年1月期に天海祐希が主演を務めた『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』。15作の初回視聴率を成績順に並べると、『トップナイフ』の初回13.0%が1位。さらに全話平均も11.3%と15作の中で唯一の2ケタ台だった。

 初回視聴率ランキング第2位は、KAT-TUN・亀梨和也主演で21年1月期に放送された『レッドアイズ 監視捜査班』で12.4%。全話平均は9.8%だったが、それでも『トップナイフ』に次ぐ記録となっている。

「『トップナイフ』『レッドアイズ』もそうですが、近年ドラマ界では医療モノ、刑事モノが“手堅い”といわれています。確かに刑事モノでいうと、『ボイスII 110緊急指令室』(唐沢寿明主演、21年7月期)は初回11.3%、『未満警察 ミッドナイトランナー』(Sexy Zone・中島健人と元King&Prince・平野紫耀のダブル主演、20年7月期)は初回11.2%と、出だしは好調でした。ただ、それぞれ全話平均は8.9%、9.4%で2ケタ割れしています」(同)