◆椿を見ていると、胸が激しくかゆくなる
椿は“2回目の関係性”が苦手。椿が夜々の美容院を訪れた際、「苦しかったんですよ、教室が嫌いで」「同じ地域に、同じ年に生まれたってだけで寄せ集められて、『みんな友達、みんな仲良し』ってあの感じ」など、初対面の夜々に対して椿は本心を口にする。
ただ、これはもう二度と会うことが無い人だからこそできるお話。つまりは“親しい関係になる人には絶対にできない話題”といえる。本音を話さないからこそ、嫌われるリスクは低く、“良い人”と思ってもらえる。
しかし「何を考えているのかイマイチわからない」「壁を感じる」と思われ、2人組を組んでくれる人は現れにくい。椿同様に“二度と会わない人”とわかっている状況で、急に饒舌になっていた過去、つい最近の自分を思い出して胸が激しくかゆくなる。それと同時に、そういった性格が影響して友人に彼女を奪われてしまったのかと想像すると、椿に同情して余計に精神的に追いつめられた。
【こちらの記事も読まれています】