「R-1、まだ出れるってなったら、出る、ヒコさん?」(伊藤)

「絶対出る」(ヒコロヒー)

「R-1の芸歴制限がなくなる」もしくは「芸歴10年以上のピン芸人の大会が始まる」といったウワサが定期的に回ってくると語るヒコロヒー。「あったら出たいなーと思うけど」と賞レースへの冷めやらぬ情熱を口にした。

「私の持論やねんけど、ピン芸人なんて、10年やらないとモノになんないのよ、芸が。絶対」(ヒコロヒー)

「そうだね、だって(いろいろ)経ての人が多いからね」(伊藤)

 実際、芸歴制限がかかる前の第1回(02年)から第18回(20年)までの優勝者を眺めてみると、10年以下なのはだいたひかる(4年)、濱田祐太郎(同)、中山功太(6年)、浅越ゴエ(7年)、霜降り明星・粗品(7年)、三浦マイルド(10年)の6人。11年以上が、07・08連覇のなだぎ武を含めて延べ12人となる。粗品は高校時代から『R-1』に出場しており、出場11年目での優勝だった。

『R-1』の芸歴制限には、従来、賛否があった。ルシファー吉岡、おいでやす小田らの実力の飛び抜けた数人が毎年出場することによるマンネリ感を打破したことは確かだが、一方で出場者の知名度が格段に低くなり、視聴率の低下を招いている。