この報道から間もなく、ジャニーズは「弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております」「そのような事態を招かないためにも、報道機関の皆様におかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」との声明を発表。告発者の中に「ウソつきがいる」と言わんばかりのキワどい声明で、タイミング的にNHK局内での性加害が報じられたこととの関連が指摘されている。

 ジャニーズが批判を呼びそうな声明をあえて出したことで、逆に「出場が内定しているからこそ、NHK局内での『性加害』報道を否定したかったのでは」との見方も浮上しているようだ。

 業界内では情報が錯綜している状況だが、ファンの心境も複雑だ。もしジャニーズ系アーティストが出場となれば厳しい目にさらされることは間違いなく、罪がないはずのタレントたちへ批判の矛先が向きかねない。出演中は現場が「地獄のような空気」になることも予想され、ファンからは「こんな状況で推しに出てほしくない」「さらし者みたいにされそう」「ファンじゃない人たちからボロクソ言われるのが目に見えてる」などと懸念の声が上がっている。

 ある意味、これほど注目される『紅白』は近年なかったかもしれない。ジャニーズタレントは大逆風の中で『紅白』出演となるのか、44年ぶりの出場ゼロとなるのか。例年、出演者の発表は11月中旬ごろとなっており、もうしばらくファンはやきもきすることになりそうだ。