◆創業者はどうぶつ好き?
ギンビス創業は1930年。最初は「宮本製菓」という社名だったが、1945年に営業所を銀座に移し、「銀座ベーカリー」に変更ののち、現在の「ギンビス」となった。
創業者の宮本芳郎氏が大切にしていたのは「真似をされても真似をするな」ということ、そして経営方針の3つのI。「国際性(International)」、「独自性(Independent)」、「教育性(Instructive)」だ。それが具現化されたのが1978年に販売を開始した「たべっ子どうぶつ」なのだそう。
「当時は丸い形や楕円形のビスケットが主流だったので、動物の形はほとんどありませんでした。『たべっ子どうぶつ』のルーツは1969年発売の『動物四十七士』でそれを薄焼きにしたのが『たべっ子どうぶつ』。ビスケットの形は46種類で、動物園で人気な動物を中心に美味しく楽しく食べながら外国語を学べるビスケットです。」
しかし、どうしてどうぶつだったのだろうか。
「社内に資料が残っていないのですが、創業者が自宅で犬、子豚、鳥、子熊などといろいろと動物を飼っていたほど動物好きでした。それがアイディアになったと聞いております。」
まさかの動物好きが高じて長く続くお菓子が誕生するとは……!それにしても、どう飼育していたのか気になるところだ。
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