一面の黄色い絨毯が広がる「滝川市の菜の花畑」や、新緑の芝に覆われた山が美しい「寒風山」、船から楽しめるお花見が人気の「岡崎公園」など、春旅行におすすめの国内の穴場旅行先をご紹介します。
1. 壮瞥公園(北海道)
洞爺湖を見下ろす丘の斜面に、豊後梅が咲き乱れる壮瞥公園。晴れた日には洞爺湖はもちろん、有珠山、昭和新山、遠くには羊蹄山やニセコ連峰を一望することができる穴場の絶景スポットです。
この公園では、約2万平方メートルに渡って300本の梅の木が植えられています。5月中旬頃に満開を迎え、傾斜のある丘一面が薄ピンク色に染まります。東屋のある展望台までは車で行くことができるので、家族旅行にもおすすめ。時折、梅の甘い香りが漂ってくるのどかな公園で、春のピクニックを楽しんでください。
2. 将軍塚青龍殿(京都)
清水の舞台の4.6倍もの大きさの大舞台から、京都市街を一望できる「将軍塚青龍殿」。青龍殿の横に広がる池泉回遊式庭園には200本の桜の木が植えられており、ソメイヨシノと、ほぼ同じ時期に咲く源平枝垂桃を一緒に楽しむことができます。桜の時期には京都の桜の名所はどこも混雑しますが、こちらは比較的混雑も少なく穴場的存在です。
桜の見頃を迎える3月下旬~4月上旬には「夜間の特別拝観」を実施。桜の幻想的なライトアップと、大舞台から眺める夜景を楽しめますよ。
3. 上久喜の花桃(高知)
仁淀川町上久喜地区にて、「この地区の新名所に」と15年かけて寒さに強い花桃が植えられてきました。花桃を育てたのは、2013年になくなった、「花咲かじいさん」と呼ばれた日之裏隆寛さん。現在では、1,000本ほど植えられまさに新名所となっており、遺志を受け継いだ地元の方達が大切に育てています。
毎年4月上旬から中旬にかけて、赤やピンク、白い花を咲かせ、斜面一面を彩るその姿は、まさに桃源郷と呼ぶにふさわしい絶景です。
4. 寒風山パノラマライン(秋田)
男鹿半島の付け根にある標高355メートルの寒風山(かんぷうざん)。山頂に向かう道路は、寒風山パノラマラインと呼ばれ、気持ちの良いドライブコースとなっています。
寒風山は芝生に覆われているため、春を迎えると、枯れ芝から次第に柔らかな緑へと変わり、5月頃には目にもまぶしい新緑の芝が広がります。2022年には「未来に残したい草原の里100選」にも選ばれていて、草原の絶景が楽しめる穴場スポットでもあります。
ゆっくり風景を楽しみたいなら、山頂にある寒風山回転展望台がおすすめ。4階の展望室は約13分で一回転し、男鹿半島や八郎潟の干拓地、日本海の海岸線まで、360度のパノラマを満喫することができます。また寒風山は、パラグライダーのメッカとしても有名で、空中散歩も楽しめますよ。