さまざまな“非接触”製品がトレンドに
サービスのレベルでの「非接触」というトレンドは、実際の製品にも反映されていることが明らかになっています。国内外で話題となっている事例を検証していきましょう。
企業向けバーコードスキャナーなどを取り扱い、ハイレベルなスキャン技術を謳う米企業Scandit(スキャンディット)は、非接触需要の高まりに乗って8,000万米ドル(1米ドル109円換算で約87億2,000万円)もの資金調達に成功。
青森市のITベンチャー企業フォルテは非接触型の体温検知システムを開発し、観光業や飲食店をはじめさまざまなオフィスや店舗への導入に広がりを見せています。
その他にも非接触で顔を検知して体表温度を測定するAIサーマルカメラや、直接ボタンに触れずに操作できる「空中タッチ操作パネル」などが注目を集めています。同技術の開発には大手電機メーカーも参入しており、近未来を描いたSF映画のように触れずに空中で操作するデバイスがコロナ禍を経た世界では当たり前のものになるかもしれません。
変わったところでは、接触感染のリスクを低減するアイテムとして公共交通機関のつり革や手すりを直接手で触らずにつかむことができるアシストフックも話題です。
ドアノブやエレベーターのボタンのほか、導電性のある銅製のためATMのタッチパネルやスマートフォンも操作できるという、まさにウィズコロナに特化した同商品。SNS上や各メディアで大きな反響を呼び、発注が殺到していることが報じられています。こういった事例からも分かるように、ウィズコロナの世界で「非接触」がキーワードとなっていることに疑いの余地はありません。
ビジネスのアイデアを練るときや投資の対象を検討するにあたって、情報として持っておくといいかもしれませんね。
苦境に立たされた体験型消費産業を救えるか
新型コロナウイルスの流行以前には、旅行やレジャー、ライブ、スポーツ、観劇、レストランでの食事といった体験の消費が世界の一大トレンドとなっていました。
しかし「不要不急」というワードが象徴的なように、現在そういった産業はこれまでにない苦境に立たされています。とはいえ、豊かな社会であるためには、「モノ」「コト」のどちらのビジネスの復権も重要です。
トレンドや消費者の心理をしっかりと理解しつつ、官民の予算とアイデアを結集して窮地におかれた観光地や飲食店、文化産業を助けることは、ウィズコロナの世界を生きるビジネスパーソンに与えられた課題の一つとも言えるでしょう。
時流にそぐわない不要不急のものごとを切り捨てるのではなく、そこにある唯一無二の価値を見つめ直し、経済やテクノロジーについての知識を生かしながら体験型消費産業を盛り上げていきましょう。
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