さらに志賀氏によると、平本氏と石丸氏は東山社長を前にして「あこがれの人に会えた」といった喜びにあふれた態度で、連絡先の交換を希望。ジュリー氏には断られたそうだが、東山社長と電話番号を交換し、平本氏と石丸氏は「飲みに行きましょう」「手を組んでやっていきましょう」などと東山社長に伝えていたという。

 これに対して、志賀氏は「われわれが訴えているのは性加害・性被害という大きな日本社会の問題であって、それなのに一緒にご飯を食べにいって仲良くなって……というのは全然違う」と憤慨。「私が考える志や正義、方針とのずれが大きくなった」として、当事者の会からの脱退を決意したという。他の当事者の会のメンバーたちも「何のためにこの活動をやってきたのか」と憤っているといい、志賀氏は引き続き性加害問題に対峙するため、志を共にする仲間と別組織の立ち上げに動くという。もしそうなれば当事者の会は「分裂」することになる。

 志賀氏の告発に対して、平本氏は6日付の東京スポーツWEB版で「志賀氏の誤解」だとし、「自分が入りたいではなく、弊会が推奨する人間を入れてもらいたいと要望したんです」と主張。「救済会社となるのならば、被害者の意見を持った人間を入れてもらいたい」という観点からの要望で、東山社長は「検討する」と答えたという。東山社長と連絡先を交換したことなどについても、平本氏は「敵対する関係の中で得られるメリットはない」という理由だったと訴えているが、その一方で「(志賀氏に)勘違いをさせてしまった責任は感じている」と反省の言葉も口にした。

 この一連の騒動を受けて、ネット上では「SMILE-UP.で当事者の会メンバーを雇ってくれってのはどう考えても違うでしょ」「『飲みに行きましょう』って、そりゃ他のメンバーはビックリだろうなあ」「志賀さんの訴えが事実なら、当事者の会が金目当てだと疑われかねない」といった声が相次いだ。とくに「お金目当てでは」という疑問が多く上がっている状況だが、これに対して石丸氏は驚きの発言をしている。