以前このサイゾーさんで書かせていただいたコラムで「推し活」について述べたものがあった。内容は「生誕祭を開いたけど、お客さんが1人しか来なかったアイドル」として話題となった「うしおゆりな」さんを題材としたもの。たった1人のお客さんの応援がどれだけ力になるか、そして芸能人の引退や解散は突然訪れる……だから推し活は時間を惜しまず、自分が出来る範囲で全力でしてくださいというものだった。

 なぜこの話を再度書いたのかというと、なんと今回のコラムで何年もサイゾーさんで書かせていただいていた僕のコラムが一旦終了となってしまうからだ。なので今回は「コラムが終わる元芸人の心境」というテーマでコラムを書いていこうと思う。

 まずは今の心境を率直に言うと「今までありがとうございました」という感謝しかない。もちろん突然終了を伝えられた直後は、本当に寂しく、自分の力の無さを嘆いたりもした。しかし逆に何の栄誉も経歴もない、ただの元芸人を数年にわたり使っていただけたこと自体が奇跡であり、感謝してもしきれない。

 このコラムを書くきっかけとなったのは、後輩芸人からのメッセージだった。携帯を変えてしまった為にメッセージの詳細は思い出せないのだが、確か「知り合いの雑誌社の編集長さんがライターを探してまして、檜山さんやりませんか?」的なものだった。