ポートフォリオワーカーの厳しい現実
一方で、ポートフォリオワーカーは決して楽な働き方とは言えません。
複数の仕事を自ら選び、運用していく能力が求められるのはもちろんですが、それぞれの分野におけるキャリアの蓄積も中途半端になりがち。もし一朝一夕で身に付けたスキルなら、各ジャンルのスペシャリスト的な人材に競争で勝つことは、到底難しいでしょう。
また日本では、一般的に複数の仕事をかけもちすることはあまり推奨されていません。原則として副業を認めていない企業も多いため、現状では会社員として勤務しながらポートフォリオワーカーになることは困難です。
もしポートフォリオワーカーを目指すのなら、会社員である間に最低でもひとつのジャンルにおいては、フリーランスとして通用するだけの専門的知識と人的ネットワークを確立しておくことが求められるでしょう。
そして、軸となる仕事以外で生活の支えとなるレベルの収入を得るためには、旺盛な知的好奇心と、努力を努力と思わないほどのモチベーションが必要不可欠です。
フリーランスになれば年金など社会保険料もすべて自己負担となります。また、確定申告も必要になるため、しっかりとした独立心と計画性がなければ、むしろ生活上の負担が増す結果にもなりかねません。
あらゆる困難を覚悟したうえで、それでも自由な生き方や将来的なリスクヘッジを重視するのであれば、まずはフルタイムの仕事をしながら、将来的な収入につなげるための知識やスキルを積極的に蓄えていくことからスタートしましょう。
なろうと思えば誰でもなれるものの、誰でも続けられるわけではない……というのが、現在の日本における“ポートフォリオワーカーのリアル”と言えそうです。
まずは、自分に合うかどうか考えてみよう
いまだに終身雇用制度が残り、1社で正社員として働き続けるという選択肢がある日本社会では、まだまだポートフォリオワーカーは育ちにくいかもしれません。
一方でポートフォリオワーカーは、長期的な視野を持ちながら自己投資に取り組み、身に付けた複数のスキルを生かしてキャリアをのばせるでしょう。気に入った仕事を組み合わせながら働くことは、人生を楽しむ“豊かな働き方”とも言えます。まずは自分に向いている働き方かどうか、吟味することからはじめてみてはいかがでしょうか。
提供・UpU
【こちらの記事もおすすめ】
>年収400万円以上稼ぐ女がしている3つのこと
>性格別!年収アップ方法とは?
>自分ブランドを作るために大切なこと
>クセのある上司への「的確な」対処法とは
>給付金がもらえる人気の資格6選