◆障がいはグラデーション、ひとくくりにできない
とにかく小野と風間の演技に圧倒されるシーンが多い。まず軽度知的障害と自閉スペクトラム症のある有紗という役を小野はどのように演じていたのか聞く。
「自閉スペクトラム症などの発達障害、そして知的障がいは、基本的にグラデーションなんですよね。同じ自閉スペクトラム症の人でも困難の種類やレベルも異なるため、“発達障害だから”とひとくくりにすることはできません。その辺りを小野さんは理解していることが、芝居の凄さにつながっているのだと思います」
続けて、「風間さんが以前、小野さんに対していろいろ調べものをしたりして入念に準備をして撮影に臨むけど、現場に入った時には直感で対応することもできる、という風に話していたんですよね。本当にプロフェッショナルの役者同士だからこその境地なのだと感じました」と語った。
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