民放の音楽番組でも「ジャニーズ排除」とみられる動きが広がっている。先日、10月9日に放送される『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)の100回記念スペシャルの出演アーティスト第1弾が発表されたが、JO1、INI、BE:FIRST、韓国発のENHYPENといった複数のボーイズグループがキャスティングされているのに、ジャニーズ系グループは1組もいなかったのだ。第2弾で発表される可能性もあるが、同番組は毎回必ずといっていいほどジャニーズ系グループが出演してため、本来なら真っ先に発表されてもおかしくない。そのため、性加害問題を受けて「ジャニーズ外し」が始まったのではとファンがざわついている。

 テレビ東京は、TOKIOの国分太一が司会を務めてきた音楽特番『テレ東音楽祭』について、冬の放送を今年はしないと発表。それとは別に、開局60周年を来年迎えることを記念した「テレ東60祭ミュージックフェス(仮)」を11月に放送する予定だが、ジャニーズタレントの出演は「現段階では予定していない」という。テレ東はジャニーズの番組起用に関して「新規の出演依頼は極めて慎重に判断する」と民放の中で最も厳しい態度を取っているため、こちらも「ジャニーズ出演ゼロ」となる可能性が高い。

 秋から年末にかけては、ほかにも嵐の櫻井翔が長年司会を務めている日本テレビ系『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』などの音楽特番があるはずだが、それらもどうなるかは不透明。ジャニーズタレントを広告起用していた大手企業による「CM撤退ドミノ」が相次いでいることもあり、テレビ局側はジャニーズを起用しづらい状況だ。

 そんな中、テレビ朝日では9月29日放送の『ミュージックステーション』秋の3時間スペシャルにSexy Zoneが出演。同番組は長年にわたって「基本的にジャニーズ系グループが毎回最低1組は出演する」という暗黙の了解があったが、性加害問題の拡大後もそれを継続した格好になる。