しかし、今はタイミングがあまりに悪い。ジャニーズ性加害問題の拡大によってスポンサー企業の「ジャニーズ離れ」が加速し、その影響で木村拓哉が主演する『教場』シリーズ最新作の制作が延期になったと複数のメディアで伝えられている。ジャニーズタレントを起用していた企業の「CM撤退ドミノ」も止まらない状況だ。ここで日テレが「櫻井翔の主演ドラマを来年1月から……」と発表するのは、かなり危険な賭けとなる。
櫻井といえば、同じ日テレ系の報道番組『news zero』の月曜キャスターを長らく務めているが、ジャニーズ性加害問題へのコメントが遅れたことに加え、コメント内容が「他人事に聞こえる」などとして批判が続出。キャスターとしての資質を問う声まで上がっていたが、日テレは先日の秋の改編説明会で「基本的には編成方針の変更の予定はありません」と櫻井の続投を示唆した。だが批判は根強く、今後のジャニーズの対応次第では「来春の改編での降板もあり得る」と業界内でささやかれている。
ジャニーズ事務所は10月2日に新社名や被害補償の具体的方策などを発表するとされており、近年まれに見る人気“ネタドラマ”の続編を放送できるかどうかは、発表内容に対する世間やスポンサー企業の評価次第ともいえる。作品に罪はないだけに、続編制作を正式決定させ、視聴者からいい意味での「ウソだろ」という言葉が飛び出る未来を期待したい。