7月からざくざくろ氏の漫画『初恋、ざらり』(連載:コルクスタジオ/単行本:KADOKAWA)を原作としたドラマが放送され、その注目度が日に日に増している。ドラマ24『初恋、ざらり』(テレビ東京系、金曜深夜24時12分~)は、軽度知的障害と自閉症のある上戸有紗(小野花梨)と、有紗のアルバイト先の運送会社で働く岡村龍二(風間俊介)との恋愛模様を描いたラブストーリーだ。

 障がいがあることに劣等感を抱え“普通”に憧れる有紗と、不器用ながらも心優しい岡村の距離が縮まっていく様子はとても微笑ましい。その一方で有紗だけではなく登場人物の生き辛さも丁寧に描かれており、視聴後には毎回誰かに優しく接したくなる、そんな気持ちにさせる作品である。

 本作のプロデューサーを務め、株式会社テレビ東京 制作局 ドラマ室の北川俊樹氏に、ドラマ化しようと思った経緯、完璧なキャスティングが実現した裏側を聞いた。