コロナ前後でSNS重視が加速

A氏:現実問題、限られた宣伝リソースを傾ける先もSNSにかなり寄っているのでは?

C氏:それは確実にそうですね。

A氏:ビジネス的にはコアな映画ファンを切り捨ててでも、ほっといたらまず劇場へ来ない潜在層へ訴求していくほうが効率的ですもんね……。

C氏:コロナ前後でもだいぶ違うんですけど、紙だけでなくてテレビも含めてマスメディアの力が効かなくなって、やっぱりみんなスマホ・SNSに移行しています。

B氏:今やパンフレットを作らない作品も増えましたよね。とくに洋画のメジャー作品とかは紙媒体にお金を使うなみたい感じで。

A氏:主演俳優が朝から晩まで番組に出まくる局ジャックみたいなことも、だいぶ減りました。

B氏:もっと昔は宣伝の女性がテレビ局の偉い人と深い関係になって宣伝の枠もらうとかね。僕も話しか聞いたことないですけど、映画宣伝会社が炎上した件があったじゃないですか。採用目的の真意ははかりかねますが、求人ページに「水商売経験の女性優先」みたいなこと記載して。

A氏:実際に寝たかどうかなんてわかんないですけど、若い映画配給会社や映画宣伝会社の女性社員が偉い人と2人でごはんに行くとかは、普通にありましたね。

C氏:女性をメインで採る会社とかあって、あれも怖いなと。

A氏:つい2、3年前にもちょっと聞きました。バブル世代の強めの女性ボスが大手から独立して開いた小さい配給会社で、「もっと若さを使え」「シャツの胸元ボタンもう1つ開けたら?」みたいなノリで若手の女性社員に接していたら、辞めちゃったって。

C氏:いつの時代だよ! かわいそうに……。