興収が二極化している劇場映画
A氏:2022年の劇場公開作品を見ると、興収100億円を達成した映画が4本。ここ最近でも『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』や『THE FIRST SLAM DUNK』といったヒット作が生まれた一方、当たらないものはとことん当たらない。“100億円or大爆死”とも言える二極化傾向が強まっていますね。
C氏:ベスト10に、邦画とアニメが席巻することが常態化していて、コロナ禍を経て洋画の立ち位置は厳しくなっていますね。『トップガン マーヴェリック』のようなスター出演作や、大規模予算の映画は100億円規模の興行が成し遂げられますが、とくにインディペンデント系はしんどいです。
A氏:そもそもスラダン、新海誠、名探偵コナンってどんな映画かわかった状態で行く映画じゃないですか? 反論もあるでしょうけど。スーパーマリオなんか最たるもので、映像の中に入っていてほしいゲームのシチュエーションやキャラを抜け漏れなく入れて、1ミリも物議を醸さないつくりです。結局、そういう作品しか幅広い層には届かない。あるいは、二極化によって「興収1億レベルの映画がヒットして3億いった」みたいなことが徐々に起こりにくい状況だと、PR的にはちょっとやる気なくすのでは(笑)?
C氏:頑張るには頑張るけど、より難しさを感じますね。ただ、そんな中でも『RRR』とかインディペンデントの配給さんでも20億円までいっちゃうケースもあるし、少し前だと『LAMB/ラム』も小規模公開ながら1.4億円までの興行を上げたみたいですし。
A氏:あのジャンルで1.4億は確かにすごいな、今の時代に。
B氏:『ラム』って意味わかんない映画ですもんね(笑)。
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